2026年度の宅建試験は10月18日(日)13時〜15時。受験票は10月2日(金)に発送される予定です。何か月も勉強してきたのに、当日の忘れ物や時計の使い方ひとつで実力を出し切れなかった、という話は毎年のように耳にします。
宅建試験には、電卓が使えない、途中退出ができない、BまたはHB以外の筆記用具で書いた解答は無効など、ほかの資格試験とは少し違う決まりがあるのをご存じでしょうか。試験の3日前までにこの記事で持ち物と注意点を確認しておけば、当日は問題だけに集中できます。
この記事でわかることは次のとおりです。
- 必須の持ち物と、あると助かる持ち物のチェックリスト
- 時計・筆記用具・スマートフォンの扱いなど、会場ルールの要点
- 当日の起床から試験終了までのタイムスケジュール例
- 50問・120分の時間配分と、マークミスを防ぐコツ
- 受験票を忘れたとき、体調を崩したときの対処法
宅建試験当日の持ち物チェックリスト
まずは結論から。前日の昼までに、次の表の「必須」がすべてかばんに入っているか確認してください。
| 区分 | 持ち物 | ポイント |
|---|---|---|
| 必須 | 受験票 | 10月2日(金)発送予定。受験番号と試験会場を確認 |
| 必須 | BまたはHBの鉛筆・シャープペンシル | それ以外の筆記用具で書いた解答は無効 |
| 必須 | プラスチック消しゴム | 消し残しはマークの読み取りミスの原因に |
| 必須 | 腕時計(時計機能のみ) | スマートウォッチ・置時計は使用不可 |
| 推奨 | 写真付き身分証明書 | 受験票を忘れた場合の再発行に必要 |
| 推奨 | 羽織れる上着・ひざ掛け | 会場の空調は自分で調整できない |
| 推奨 | 昼食・飲み物・糖分補給用のお菓子 | 会場周辺の飲食店は混雑しやすい |
| 推奨 | 使い慣れたテキスト・間違いノート | 着席前の最終確認用 |
| 推奨 | 上履き(スリッパ) | 会場によっては必要。受験票の注意書きを確認 |
受験票
受験票には受験番号、試験会場、着席時刻などが記載されています。届いたらすぐに会場名と最寄り駅を確認し、乗換案内で所要時間を調べておきましょう。宅建試験の会場は大学や専門学校、貸会議室などが多く、普段なじみのない場所であることがほとんどです。実際に下見をした受験生の中には、駅から会場までの坂道や入口の分かりにくさに驚いたという声も少なくありません。受験票はクリアファイルに入れておくと、雨の日でも折れたり濡れたりせずに済みます。
BまたはHBの鉛筆・シャープペンシル
マークシートは機械で読み取るため、BまたはHBの鉛筆かシャープペンシル以外で記入した解答は無効になります。ボールペンや消せるボールペンは使えません。鉛筆なら削ったものを3〜4本、シャープペンシルなら替え芯と予備の1本を用意しておくと、芯が折れても慌てずに済みます。マークを塗りつぶす速さを重視するなら、芯の太いマークシート用シャープペンシルを使う受験生も多いです。
腕時計(時計機能のみのもの)
試験室に時計があるとは限らないため、腕時計は必須です。ただし、スマートウォッチや計算機能・通信機能の付いた時計は使用できません。置時計も机の上には置けないため、シンプルなアナログ腕時計を用意しましょう。アラーム音が鳴る時計は、事前に設定を切っておく必要があります。残り時間を一目で把握しやすいのはアナログ式で、針の位置で「あと何分」が感覚的に分かるのも利点です。
プラスチック消しゴム
マークシートの修正は、消し残しがあると二重マークと判定される恐れがあります。よく消えるプラスチック製を選び、角の多いタイプだと小さなマーク欄もきれいに消しやすくなります。念のため2個持っていくと、机から落としたときにも安心です。
会場で守るべきルールと注意点
宅建試験には独特の決まりがいくつかあります。知らずに当日を迎えると、思わぬところで焦る原因になります。
電卓・参考書・スマートフォンは机に置けない
宅建試験では電卓の使用が認められていません。報酬計算や税の問題も、筆算で解く前提で出題されています。試験中はスマートフォンの電源を切ってかばんにしまい、参考書類も机の上には出せません。問題冊子の余白は計算やメモに使えるので、筆算はそこで行いましょう。
途中退出はできない
宅建試験は試験時間中の途中退出ができません。途中で退出した場合は棄権または不正受験とみなされ、採点されないと案内されています。つまり、13時から15時までの2時間はトイレにも立てない前提で準備する必要があります。着席時刻の直前にトイレを済ませ、昼食時の水分量も少し控えめにしておくと安心です。
着席時刻は12時30分
一般の受験者は12時30分までに自席に着席する必要があります(登録講習修了者は12時40分)。着席後は試験の説明や問題冊子の配布が行われ、13時に試験開始です。会場の入口やトイレは12時前後から混み合うため、余裕を持って11時45分頃には会場に着いておくと安心でしょう。
試験当日のタイムスケジュール例

会場まで1時間程度かかる方を想定したモデルプランです。自分の移動時間に合わせて前後させてください。
| 時刻 | 行動 | ポイント |
|---|---|---|
| 8:00 | 起床・朝食 | 3日前から同じ時刻に起きて体を慣らしておく |
| 9:00〜10:00 | 自宅で最終確認 | 間違いノート・35条37条比較表・統計資料だけを見る |
| 10:30 | 自宅を出発 | 電車の遅延を見越して30分の余裕を持つ |
| 11:15 | 会場近くで軽めの昼食 | 満腹にしすぎると午後に眠くなりやすい |
| 11:45 | 会場到着・トイレ | 12時を過ぎるとトイレに行列ができやすい |
| 12:30 | 着席完了 | 受験票・筆記用具・時計を机に出す |
| 13:00〜15:00 | 試験 | 途中退出不可。見直し時間を10〜15分確保 |
昼食はおにぎりやサンドイッチなど、軽くて手早く食べられるものが向いています。会場周辺のコンビニは受験生でかなり混み合うため、自宅の最寄り駅で買ってから向かうと時間を無駄にしません。
50問・120分の時間配分とマークミス対策

本試験は50問を120分で解くため、1問あたりの平均は2分24秒です。ただし、分野ごとに解答にかかる時間は大きく異なります。
解く順番の例
| 順番 | 分野(問題番号) | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1 | 宅建業法(問26〜45) | 35分 |
| 2 | 法令上の制限・税(問15〜25) | 25分 |
| 3 | 免除科目(問46〜50) | 8分 |
| 4 | 権利関係(問1〜14) | 37分 |
| 5 | 見直し・マーク確認 | 15分 |
得点源の宅建業法から解き、時間のかかる権利関係を最後に回すと、見直し時間を確保しやすくなります。この順番は模試の段階で試しておき、自分に合うかどうかを確認しておくことが前提です。当日にいきなり順番を変えると、かえってリズムが崩れる場合があります。
マークミスを防ぐ3つの工夫
- 問題冊子に先に答えを書く:各問の番号に丸を付けておき、分野ごとにまとめてマークシートへ転記します。
- 5問ごとに番号を指差し確認:問題番号とマーク欄の番号がずれていないかを区切りのよいところで確かめましょう。
- 「誤っているもの」に印を付ける:設問の「正しいもの」「誤っているもの」を読み違える失点は意外と多いため、問題文の該当部分に下線を引きます。
当日のトラブル別の対処法

受験票を忘れた・なくした
試験会場の相談係に申し出れば、受験票を再発行してもらえると案内されています。再発行には本人確認が必要になるため、運転免許証やマイナンバーカードなど写真付きの身分証明書を必ず持っていきましょう。受験票が届かない場合は、試験日の前に試験実施機関に問い合わせる必要があります。
電車が遅れた
公共交通機関の遅延は、駅で遅延証明書を受け取り、会場の係員に相談します。ただし、遅刻が認められる時間には限りがあるため、そもそも遅れないように1本早い電車に乗る計画を立てておくことが一番の対策です。
試験中に体調が悪くなった
途中退出ができない試験のため、体調に不安がある方は前日から無理をしないことが大切です。試験中に気分が悪くなったら、手を挙げて試験監督に伝えましょう。会場の冷房が強い場合に備え、脱ぎ着しやすい服装で行くことも体調管理の一つです。
当日の最終確認に持っていきたい宅建教材
会場で着席するまでの待ち時間は、新しい知識を入れる時間ではなく、覚えたことを思い出す時間です。かさばるテキストを何冊も持ち込むより、薄くて見返しやすい教材を1〜2冊に絞ると、荷物も軽くなり集中しやすくなります。
出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集
出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集は、1問を数秒で確認できる○×形式の問題集です。移動中の電車内や会場の待ち時間に、宅建業法や法令上の制限の数字をテンポよく見返すのに向いています。価格は税込2,000円前後が目安です。
2026年版 出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集 (出る順宅建士シリーズ) [ 東京リーガルマインドLEC総合研究所 宅建士試験部 ]
2,420円 (税込)
TAC 本試験をあてる 直前予想模試 宅建士
直前期に解いたTAC 本試験をあてる 直前予想模試 宅建士の統計・法改正資料は、当日の朝に見返す資料として最適です。自分が間違えた問題に付箋を貼っておけば、会場で数分あれば弱点を一巡できます。
こうした教材は、あくまで「確認用」です。当日に初めて開く教材は、知らない論点に出会って不安が増す原因になるため持ち込まないのが賢明です。
よくある質問:宅建試験当日
Q. 電卓がないと計算問題は解けませんか?
A. 宅建試験は電卓を使わずに解ける前提で作られています。報酬額の計算は「税抜きの売買代金×3%+6万円(400万円超の場合)に消費税を加える」のように手順が決まっており、筆算で十分対応できます。税額の計算問題も、細かい計算より仕組みの理解を問う問題が中心です。問題冊子の余白を使って落ち着いて計算しましょう。
Q. スマートウォッチしか持っていません。どうすればよいですか?
A. スマートウォッチは使用できないため、時計機能のみの腕時計を別に用意する必要があります。家電量販店やホームセンターでは2,000円前後から購入でき、試験前日でも入手しやすいです。文字盤が大きく、秒針のあるアナログ式を選ぶと、残り時間を把握しやすくなります。
Q. 途中でトイレに行きたくなったら退出できますか?
A. 宅建試験は試験時間中の途中退出ができず、退出すると棄権または不正受験とみなされて採点されないと案内されています。事情がある場合は試験監督に申し出ることになりますが、基本的には着席前にトイレを済ませ、昼食時の水分摂取を控えめにして臨むのが安全です。
Q. 試験会場は自分で選べますか?
A. 試験会場は申込時の受験地(都道府県)をもとに割り振られ、個別の会場を指定することはできません。具体的な会場は10月2日(金)発送予定の受験票で初めて分かります。届いたら当日と同じ曜日・時間帯の経路を調べ、乗換が多い場合は余裕を持った計画を立てておきましょう。
Q. 試験当日の朝は何を勉強すればよいですか?
A. 新しい問題は解かず、これまで作ってきた間違いノートや、35条書面と37条書面の比較表、統計の最新数値など、「見るだけで思い出せる資料」に絞るのがおすすめです。直前に見た数字がそのまま出題されることもあるため、統計資料は会場の着席前にもう一度見返す価値があります。
Q. 自己採点はいつできますか?
A. 試験終了後、当日の夕方から夜にかけて各資格予備校が解答速報を公開するのが例年の流れです。問題冊子は持ち帰れるので、冊子に自分の解答を書き込んでおけば、その日のうちに自己採点ができます。正式な合格発表は2026年11月25日(水)の予定です。
万全の準備で10月18日の本番を迎えるために
宅建試験当日に必要なものは、受験票、BまたはHBの鉛筆かシャープペンシル、プラスチック消しゴム、時計機能のみの腕時計の4点です。これに写真付きの身分証明書と羽織れる上着を加えれば、ほとんどのトラブルに対応できます。
宅建士は不動産会社の求人で応募条件や歓迎資格に挙がることが多く、合格後は資格手当として月1万〜3万円程度が支給される会社も珍しくありません。独学で身に付けた法律のスキルを証明できるうえ、講座受講なら教育訓練給付金の対象になるものもあります。数か月の努力を合格につなげるためにも、当日の準備で点を落とさないことが大切です。
電卓は使えない、途中退出はできない、着席は12時30分まで。この3つのルールだけは必ず頭に入れておきましょう。今日のうちに持ち物をひとまとめにしておけば、残りの日数をすべて勉強に使えます。受験票が届いたらすぐに会場までの経路を確認し、準備を整えて本番に臨んでください。
