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タグ: 准看護師から看護師

  • 看護師資格を働きながら取る方法2026 准看護師・通信制・学費・給付金・国試対策など

    看護師資格を働きながら取る方法2026 准看護師・通信制・学費・給付金・国試対策など

    看護助手として病棟に立ちながら「いつかは自分も看護師に」と考えている方、あるいは准看護師として長く働いてきて「正看護師の免許があれば任される仕事も収入も変わるのに」と感じている方は少なくありません。とはいえ、仕事を辞めて3年間学校に通うのは、家計を考えると現実的ではないでしょう。

    実は、看護師資格は働きながら取る道が制度として用意されている数少ない国家資格です。ただし、スタート地点(未経験・看護助手・准看護師)によって最短ルートも費用もまったく違います。ここでは、看護師資格の取得を「働きながら」に絞り込み、ルート選びから学費の負担軽減、国家試験の勉強法までを順番に整理しました。

    この記事でわかること

    • スタート地点別に見た、働きながら看護師を目指す3つのルート
    • 准看護学校・2年課程(通信制/定時制)の学費と期間の比較
    • 2026年度から変わった通信制の入学要件(実務経験5年以上)
    • 専門実践教育訓練給付金で最大80%が戻る仕組みと注意点
    • 仕事と両立できる国家試験の勉強スケジュールと教材の選び方
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    働きながら看護師資格を取る3つのルートと所要年数

    看護師(正看護師)は厚生労働大臣の免許、准看護師は都道府県知事の免許です。看護師国家試験の受験資格を得るには、文部科学大臣または都道府県知事が指定した養成課程を修了する必要があり、独学や一般的な通信講座だけで受験資格を得ることはできません。働きながら目指す場合は、次の3ルートのどれかを選ぶことになります。

    スタート地点 ルート 最短年数 働き方との相性
    未経験(看護助手含む) 准看護学校(2年)→ 2年課程(2〜3年) 約4〜5年 准看護学校は午前授業・午後勤務型が多く両立しやすい
    准看護師(実務5年未満) 2年課程 定時制(3年)または全日制(2年) 2〜3年 定時制なら日勤の短縮・夜勤調整で通える
    准看護師(実務5年以上) 2年課程 通信制(2年) 2年 フルタイム勤務のまま学べる唯一のルート

    未経験から3年課程(大学・短大・専門学校の全日制)に社会人入試で入る道もありますが、平日昼間の講義と臨地実習が中心のため、「働きながら」とは両立しにくいのが実情です。看護助手として現場のスキルを磨きつつ収入を維持したい方は、准看護学校を経由するルートを軸に考えると計画を立てやすくなります。

    准看護学校は中学卒業から入学できる

    准看護師養成所の入学要件は中学校卒業以上で、修業年限は2年です。医師会立の学校が多く、午前中に授業、午後は提携病院で看護助手として勤務というスタイルが一般的です。准看護師試験は都道府県ごとに年1回、例年2月に実施され、合格率は96〜99%台で推移しています(2023年度は98.2%)。

    2年課程は「准看護師から看護師へ」の進学コース

    准看護師の免許を持つ方が看護師国家試験の受験資格を得るためのコースです。全日制(2年)・定時制(3年)・通信制(2年)の3種類があり、全日制と定時制は高校卒業者か、中学卒業後に准看護師として3年以上の実務経験がある方が対象です。通信制だけは要件が異なり、次の章で詳しく触れます。

    通信制・定時制・准看護学校の学費と期間を比較

    看護師資格を働きながら取る方法 通勤中に解剖学の参考書で学ぶ社会人のイメージ
    Photo by MART PRODUCTION on Pexels

    学費は学校によって差が大きく、公立と私立、医師会立で倍以上違うこともあります。代表的な水準を次の表にまとめました。

    課程 期間 学費の目安(総額) 通学頻度
    准看護学校(医師会立など) 2年 約100万〜200万円 週5日(午前授業が中心)
    2年課程 定時制 3年 約200万〜300万円 週4〜5日(午後〜夕方の授業)
    2年課程 通信制 2年 約100万〜180万円+教科書代 年数十日のスクーリング・実習

    通信制の具体例を挙げると、ある通信制看護科では入学金10万円・授業料年44万円・学外実習費年2万円で2年間の合計100万円、別途教科書・白衣代が約14万円です。一方、関東を中心に実習施設を100以上持つ別の学校では、2027年度の学費が入学金20万円・授業料年60万円・施設費年10万円で2年間約180万円、これに放送大学の科目履修費約20万円と教科書代約15万円が加わります。同じ「通信制」でも総額で2倍近い差があるため、必ず複数校の募集要項を取り寄せて比べてください。

    なお、学費以外にも、スクーリングや臨地実習の日に有給休暇を充てる必要があります。勤務先の病院に「進学支援制度」や「奨学金(一定期間勤務で返済免除)」がないか、入学前に看護部へ確認しておくと安心です。

    通信制の入学要件は「准看護師として実務5年以上」

    通信制2年課程は、かつて「准看護師として10年以上」、その後「7年以上」と段階的に緩和されてきました。現在、日本看護協会の案内でも准看護師として5年(60ヵ月)以上の看護業務に従事していることが要件として示されています。ここでいう実務経験は常勤換算で数えるのが一般的で、パート勤務の期間は短く計算される場合があります。日本看護協会によると、通信制では40歳代以上の入学者が最も多いとされ、子育てがひと段落してから挑戦する方も珍しくありません。

    通信制の入試は秋から年明けにかけて実施

    通信制の入試は書類選考と小論文が中心で、学科試験を課さない学校もあります。ある学校では第1期の出願が9月1日〜30日、第2期が11月2日〜30日、第3期が12月14日〜1月19日と3回に分けて募集しており、検定料は2万円でした。2027年4月入学を考えている方は、今の時期(10〜11月)が第2期出願の準備にちょうどよいタイミングです。小論文では「なぜ今看護師を目指すのか」「仕事と学業をどう両立するか」がよく問われるため、勤務先での具体的な経験を交えて800字程度で書く練習をしておきましょう。

    給付金・奨学金で学費負担を減らす方法

    看護師資格を働きながら取る方法 給付金・奨学金で学費負担を減らす方法のイメージ
    Photo by https://kaboompics.com/ on Pexels

    働きながら学ぶ社会人にとって、最も大きな味方になるのが雇用保険の専門実践教育訓練給付金です。給付金制度全体の仕組みは教育訓練給付金2026完全ガイドでも整理しました。厚生労働大臣が指定した講座が対象で、看護師養成の2年課程(通信制を含む)にも指定校が多数見つかります。

    支給タイミング 給付率 年間上限
    受講中(6ヵ月ごと) 教育訓練経費の50% 40万円
    資格取得・就職後 +20%(計70%) 56万円
    修了後に賃金が5%以上上昇 +10%(計80%) 64万円

    たとえば学費100万円の通信制に通い、看護師免許を取得して給与が5%以上上がった場合、計算上は最大80万円が戻ってくることになります。准看護師から看護師になると、令和7年の賃金構造基本統計調査では平均年収が准看護師約428万円に対し看護師約525万円と約97万円の差があるため、賃金上昇要件は満たしやすい部類に入ります(平均年齢が准看護師51.8歳、看護師42.1歳と異なる点には注意が必要です)。

    給付金を受けるための3つの条件

    • 雇用保険の被保険者期間が通算3年以上(初めて利用する場合は2年以上)
    • 受講開始日の1ヵ月前までにハローワークでキャリアコンサルティングを受け、ジョブ・カードを作成して受給資格確認を済ませる
    • 入学する学校の課程が、その年度に指定講座として登録されている

    いちばん多い失敗は、入学が決まってから手続きをしようとして期限に間に合わないケースです。合格通知を待たず、出願と同時期にハローワークへ相談しておくのが安全です。

    看護協会や病院の奨学金も併用できる

    日本看護協会が案内する奨学金には、准看護師の進学向けに年額36万円または48万円を無利息で貸与する制度があります。また、勤務先の病院が独自に学費を貸与し、免許取得後に一定年数(3〜5年が目安)勤めれば返済を免除する仕組みも各地にあります。返済免除型は実質的な負担がゼロになる反面、途中で退職すると一括返済を求められることがあるため、契約内容は必ず書面で確認してください。

    仕事と両立する国家試験の勉強スケジュール

    看護師資格を働きながら取る方法 仕事と両立する国家試験の勉強スケジュールのイメージ
    Photo by Andy Barbour on Pexels

    看護師国家試験は年1回、2月の日曜日に行われます。第116回は2027年2月14日(日)実施、合格発表は3月24日(水)の予定です。第115回(2026年2月15日実施)の合格率は全体で88.3%でしたが、2年課程通信制は受験者1,974人中1,661人の合格で合格率84.1%と全体平均をやや下回りました。仕事を続けながら学ぶ分、計画的な学習が合否を分けると考えておくとよいでしょう。

    時期(2年制の場合) 学習の中心 平日の目安 休日の目安
    1年次4月〜翌3月 レポート・科目試験、人体の構造と機能の土台づくり 30〜60分 3時間
    2年次4月〜9月 実習・事例演習と並行して過去問1周目 60分 3〜4時間
    2年次10月〜12月 過去問2〜3周、必修問題の取りこぼしゼロ化 60〜90分 4〜5時間
    1月〜試験直前 模試の復習、状況設定問題、法律・統計の暗記 90分 5時間以上

    現場では疾患や処置に日々触れているため、その知識は強みになります。ただ、働いている方は保健医療福祉制度や看護関係法令、統計の分野で失点しやすい傾向があります。実際に通信制で学んだ方の声を見ると、両立のカギは毎日の学習を途切れさせないことにあるようです。夜勤明けの日は無理に机に向かわず、通勤中にスマホの過去問アプリで一問一答を10問だけ解く、といった「ゼロにしない」工夫が長続きのコツです。

    必修問題は8割が絶対ライン

    看護師国家試験は必修問題・一般問題・状況設定問題の3区分で構成され、必修問題(50問)は得点率80%以上という絶対基準があります。一般・状況設定問題がどれだけ高得点でも、必修で1問足りないだけで不合格になるため、最初の3ヵ月は必修対策から入るのが効率的です。

    看護師国家試験 必修問題集

    必修の取りこぼしを防ぐには、薄めの看護師国家試験 必修問題集が便利です。50問を60分程度で解き切る練習を、月に2回程度のペースで続けると、本番の時間配分にも慣れていきます。

    でた問70% 108〜112回試験問題 看護師国家試験 高正答率過去問題集 東京アカデミー

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    働きながら学ぶ人向け国試対策の教材と準備物

    限られた時間で成果を出すには、教材を増やしすぎないことが大切です。多くの合格者が使っている定番の組み合わせを、役割別に紹介します。

    看護師国家試験 過去問題集

    学習の軸になるのが看護師国家試験 過去問題集です。直近5〜10年分を収録したものを1冊選び、解説を読み込みながら最低3周するのが基本でしょう。価格は1冊3,000〜6,000円程度で、毎年春〜夏に最新版が出るのが通例です。

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    レビューブック 看護師国家試験

    過去問で間違えた分野を確認するためのレビューブック 看護師国家試験(メディックメディア発行の要点まとめ参考書)を1冊用意しておくと、知識が点から線につながるでしょう。書き込みをしながら自分専用のまとめノートとして育てると、直前期の見直しが一気に楽になります。

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    タブレットとタッチペン

    通信制ではレポート作成や動画講義の視聴が多いため、タブレット端末があると休憩時間や移動中にも学習を進められます。電子版の参考書を入れておけば、重い本を持ち歩く必要もありません。

    勉強用タイマー 消音

    家族が寝ている時間帯に学ぶ方には、消音機能付きの勉強用タイマーがおすすめです。25分学習・5分休憩を繰り返す時間管理法と組み合わせると、短時間でも集中力を保ちやすくなります。

    働きながら看護師を目指すときのよくある質問

    Q1. 看護助手の経験は准看護師の実務経験に含まれますか?

    含まれません。通信制2年課程の要件となる「実務経験5年」は、准看護師免許を取得したあとに准看護師として働いた期間です。看護助手として勤めた年数はカウントされないため、准看護学校の卒業後から数え始めることになります。

    Q2. 40代・50代から看護師を目指しても遅くありませんか?

    遅すぎることはありません。通信制では40歳代以上の入学者が最も多いとされており、看護師は定年後も再雇用やパートで働き続けやすい職種です。体力面では夜勤の有無を選べる職場(クリニック・訪問看護・健診センターなど)を視野に入れると、長く続けやすいはずです。

    Q3. 通信制でも臨地実習はありますか?

    あります。通信制では病院見学実習や紙上事例演習が中心ですが、学校によっては数日間の見学実習を組み込んでいます。日程は年度初めに示されることが多いため、早めに勤務先と相談し、有給休暇や勤務調整の段取りをつけておきましょう。

    Q4. 一般的な通信講座だけで看護師国家試験を受けられますか?

    受けられません。国家試験の受験資格は、国や都道府県が指定した養成課程を修了した方に限られます。民間の通信講座や予備校は、受験資格を得たあとの国試対策として活用するものと考えてください。

    Q5. 准看護師のままでも収入を上げる方法はありますか?

    認知症ケアや透析などの分野で経験を積み、専門性を評価してくれる職場に移るという方法も考えられます。ただし、管理職登用や専門看護師・認定看護師への道は看護師免許が前提となるため、長期的なキャリアを考えると看護師資格の取得は有力な選択肢と言えそうです。

    Q6. 不合格だった場合、翌年も受験できますか?

    できます。養成課程を修了していれば受験資格は失われないため、翌年以降も受験可能です。既卒者は新卒者より合格率が下がる傾向があるため、不合格が分かった時点で弱点分野を洗い出し、早めに学習を再開することが重要です。

    看護師資格への一歩は「今いる場所」から始められる

    働きながら看護師資格を取る道筋は、スタート地点によって次のように整理できます。

    • 未経験・看護助手の方は、准看護学校(2年・学費約100万〜200万円)から始めるのが現実的
    • 准看護師として5年以上働いている方は、通信制2年課程でフルタイム勤務を続けながら受験資格を得られる
    • 指定校なら専門実践教育訓練給付金で学費の最大80%が戻ります。手続きは受講開始の1ヵ月前までが期限
    • 第116回国家試験は2027年2月14日。必修問題8割を確実に取る学習計画を立てる

    まずは気になる学校の募集要項を2〜3校分取り寄せ、学費総額・スクーリング日数・給付金の指定状況を一覧にしてみてください。あわせて、勤務先の看護部に進学支援制度の有無を聞き、ハローワークで給付金の受給資格を確認すれば、来春の入学に向けた準備は具体的に動き始めます。

    看護以外の分野も含めて社会人の学び直しを比較したい方は、リスキリング補助金で学べる講座2026もあわせて確認しておくと、使える支援制度の全体像がつかめます。