IT業界への就職・転職で「まず取るべき資格」として根強い人気を持つ基本情報技術者試験。2023年から通年CBT方式に移行し、受験のハードルが下がった一方で、科目Bのアルゴリズム問題に苦戦する受験者が後を絶ちません。2026年の合格率は約40〜45%で推移しており、正しい対策を取れば十分に手が届く試験と考えられます。
2026年の試験制度の最新情報から、科目A・科目Bそれぞれの具体的な勉強法、実際に合格者が使った教材、学習スケジュールの組み方まで、幅広い内容を取り上げています。IT未経験の方から、プログラミング経験者の短期合格プランまで、状況別に最適な学習ルートをお伝えしていきましょう。
- 2026年の試験制度変更と注意すべきスケジュール
- 科目A・科目Bの効率的な攻略法
- 独学・通信講座・スクールの費用対効果比較
- 経験レベル別の学習プランとタイムライン
2026年の基本情報技術者試験 制度と受験スケジュール
基本情報技術者試験は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する国家試験です。2023年4月からCBT(Computer Based Testing)方式に全面移行し、年間を通じて受験可能になりました。従来の春期・秋期という年2回制から、自分の都合に合わせて受験日を選べる形式へと大きく変わっています。受験手数料は7,500円(税込)で、クレジットカード・コンビニ払い・ペイジーで支払いができます。
2026年12月28日以降の一時休止に注意
IPAは2026年12月28日以降、CBT方式の試験を一時休止すると公表しました。2027年1月以降の実施スケジュールは2026年秋頃に発表される見込みで、年内の受験を検討している方は早めの申込みが欠かせないでしょう。受験申込は希望日の3か月前から3日前まで可能で、3日前までなら日程変更にも対応しています。
試験構成と配点の全体像
| 項目 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 出題数 | 60問 | 20問 |
| 合格基準 | 600点/1000点 | 600点/1000点 |
| 出題形式 | 四肢択一 | 多肢選択 |
| 出題範囲 | テクノロジ・マネジメント・ストラテジ | アルゴリズム・情報セキュリティ |
NANKAI SDP-YFE001 エルボー&ニー(肘/膝部共通)プロテクターCE Level.1 テキスタイル用メッシュプロテクターをCE Level.1にアップデート(左右セット)バイク/オートバイ ライディングウェア用CE規格合格基準プロテクター /ナンカイ
1,870円 (税込)
在庫限り ドラえもん ステップアップパソコン バンダイ 総出題数1000問以上 使用電池単3×4本 電池別売り (「本体のみ」または「本体+純正アダプターセット」のどちらかを選択下さい)
7,980円 (税込)
科目Aと科目Bはそれぞれ独立して合否判定されるものの、片方だけ合格という制度はありません。両方とも600点以上を取って初めて合格となる仕組みです。なお、科目A免除制度を利用すれば、認定講座を修了することで科目Aの受験が1年間免除されます。
科目A攻略 暗記と理解のバランスで効率よく得点する方法

科目Aはテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野から出題されます。全60問のうち約半数がテクノロジ系で、2進数変換やネットワークの基礎、データベースのSQL文などが頻出テーマです。
科目Aの学習で最も効率が良い方法は、過去問の反復演習にあります。出題の約6割は過去問の類似問題とされており、直近5回分の過去問を3周すれば合格ラインに到達できるケースが多いと言われています。IPAの公式サイトでサンプル問題が無料公開されているため、まずはそちらで出題傾向を掴むのが得策でしょう。
スタディング 基本情報技術者講座(24,800円〜)
スキマ時間学習に最適化されたオンライン講座として、スタディング 基本情報技術者講座が支持を集めています。受講料は24,800円(税込)からで、ビデオ講座・AI問題復習・学習レポートなどの機能が揃っているのが特徴です。累計5,000名以上の合格者実績があり、通勤時間や昼休みを活用したい社会人にぴったりでしょう。スマートフォン1台で学習が完結する設計のため、テキストを持ち歩く手間がかかりません。
いちばんやさしい基本情報技術者 確実合格の教科書+出る順問題集(1,848円)
独学派に高い評価を得ているのが「いちばんやさしい基本情報技術者 確実合格の教科書+出る順問題集」です。イラストと会話形式で解説が進むため、IT未経験者でも挫折しにくい構成になっています。2026年版は科目A・科目B両方の対策が1冊にまとまっており、定価は1,848円(税込)。コストパフォーマンスの高さでも人気の一冊です。
科目B対策 アルゴリズムとセキュリティで差がつくポイント

科目Bは2023年の制度改定で大きく様変わりしました。従来の長文プログラミング問題から、擬似言語によるアルゴリズム問題(16問)と情報セキュリティ問題(4問)の構成に変わっています。特にアルゴリズム問題では、コードを読んでトレース(追跡)する力が問われます。
出るとこだけ!基本情報技術者 科目B(1,848円)
科目B対策の定番書として「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]」が広く知られています。擬似言語の読み方から丁寧に解説しており、プログラミング未経験でも段階的にアルゴリズムの考え方を身につけられるでしょう。1,848円(税込)で購入でき、1冊で科目Bの範囲を網羅しているため、追加の教材費が不要な点も魅力です。
アルゴリズム問題の攻略には「手を動かすトレース」が欠かせません。変数の値がどう変化するかを紙に書き出す訓練を毎日15分続けると、2〜3週間後には擬似言語を自然に読めるようになってきます。配列操作、ソート、探索の3テーマは毎回必ず出題されるため、この3領域に絞って演習するのが効率的です。
情報セキュリティの4問は、暗号技術・認証・マルウェア対策などから出題されます。科目Aのセキュリティ分野と重複する知識も多く、科目Aの学習と並行して進めると無駄がありません。
経験レベル別 最適な学習スケジュール

基本情報技術者試験の必要学習時間は、バックグラウンドによって大きく異なります。3つのパターン別に、具体的なスケジュール例を見ていきましょう。
| 経験レベル | 目安学習時間 | 期間 | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| プログラミング経験者 | 150〜200時間 | 3〜4か月 | 約1.5時間 |
| IT業界勤務(非エンジニア) | 250〜300時間 | 5〜6か月 | 約1.5〜2時間 |
| IT未経験・文系出身 | 350〜450時間 | 7〜9か月 | 約2時間 |
3か月短期集中プラン(経験者向け)
プログラミング経験がある方の場合、科目Aの暗記系分野に集中するのが効率的です。1か月目はテクノロジ系の用語・計算問題をインプット、2か月目はマネジメント・ストラテジ系と科目Bの演習、3か月目は模擬試験と弱点補強に充てましょう。科目Bのアルゴリズムは経験者にとって負担が軽いため、セキュリティ分野に時間を割くとバランスが取れます。
6か月標準プラン(IT未経験者向け)
IT未経験の方は、最初の2か月を基礎用語のインプットに使うのがおすすめです。この段階では「いちばんやさしい」シリーズの通読が適しています。3〜4か月目で科目Aの過去問演習を開始し、正答率7割を安定して出せるようになったら、5か月目から科目Bのアルゴリズム対策に移行します。6か月目は本番形式の模擬試験を週2回ペースで実施し、時間配分の感覚を養うとよいでしょう。
独学・通信講座・スクール 費用対効果の徹底比較
| 学習方法 | 費用目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 独学(参考書のみ) | 3,000〜6,000円 | 最安。自分のペースで進められる | 疑問点の解消が困難。挫折率が高い |
| 通信講座(スタディング等) | 24,800〜36,800円 | 動画解説あり。質問対応。科目A免除対応も | 自律的な学習習慣が必要 |
| 通学スクール | 80,000〜150,000円 | 強制力。対面質問。仲間との切磋琢磨 | 費用が高い。通学時間が必要 |
コストを抑えつつ合格率を高めたい場合、通信講座と参考書の併用が現実的な選択肢です。フォーサイトの基本情報技術者講座は受講料の安さで定評があり、合格実績も公開されています。スタディングは科目A免除制度に対応した認定講座を提供しているため、科目Aの負担を減らして科目Bに集中したい方には有力候補となるでしょう。
教育訓練給付金制度を利用すれば、受講料の最大20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。雇用保険の被保険者期間が1年以上ある方は、対象講座かどうかを事前に確認しておくと費用面の負担を軽減できるかもしれません。
よくある質問
Q. 基本情報技術者試験は独学で合格できるものでしょうか?
A. 独学での合格は十分に可能です。合格者の約4割が独学で取得したという調査結果もあります。たですし、IT未経験の方は参考書選びが重要で、「いちばんやさしい」シリーズのような初心者向け教材から始めることをおすすめします。
Q. 科目Aと科目Bは別日に受験できるのでしょうか?
A. はい、別日に受験することも可能です。CBT方式では科目Aと科目Bを別々の日程で予約できます。科目A免除制度を利用すれば、科目Bのみの受験も選べます。
Q. プログラミング未経験でも科目Bに合格は可能でしょうか?
A. もちろん可能です。科目Bの擬似言語は特定のプログラミング言語の知識を前提としていません。「出るとこだけ!科目B」などの対策本で擬似言語の読み方を学び、トレース練習を重ねれば、プログラミング未経験でも対応できるでしょう。
Q. 2026年12月以降の試験休止にどう備えればよいでしょうか?
A. 2026年12月28日以降の休止が公表されているため、年内合格を目指す方は遅くとも11月までに受験を済ませるのが安全です。2027年以降の実施スケジュールは2026年秋頃に発表される予定のため、IPAの公式サイトを定期的にチェックしてみてください。
Q. ITパスポートと基本情報技術者の違いは何でしょうか?
A. ITパスポートはITの基礎知識を問う入門レベル(合格率約50%)で、基本情報技術者はプログラミングやアルゴリズムの実践力まで問われる実務レベル(合格率約40〜45%)です。IT業界への就転職では基本情報技術者のほうが評価される傾向にあります。
Q. 科目A免除制度を使うメリットは何でしょうか?
A. IPA認定の講座を修了すると、科目Aの受験が1年間免除されます。学習リソースを科目Bに集中できる点が最大のメリットです。スタディングやTACなどが認定講座を提供しており、費用は2万〜5万円程度となっています。
年内合格に向けて今日から動き出そう
基本情報技術者試験は、正しい教材を選び計画的に学習すれば合格率を大きく引き上げられる試験です。自分の経験レベルに応じた学習期間を設定し、科目Aの過去問演習と科目Bのアルゴリズムトレースを日々のルーティンに組み込むことが第一歩となります。
2026年12月の一時休止を考慮すると、今から学習を始めれば年内合格に十分間に合うタイミングです。参考書1冊と過去問サイトがあれば今日から始められるので、IPA公式サイトでサンプル問題をダウンロードするところから動き出してみてください。
